メトロポリタン・オペラ 9/28~10/18
先日、コロナ禍のためメトロポリタン歌劇場の2020/21シーズンの公演は行わず、2021年9月に開幕するとのアナウンスがありました。約一年間のお休みということで、新作や新演出は当分の間おあずけになってしまいますね。毎週お知らせしている無料動画公開はしばらくは続けてくれるようです。
今回は三週間分のプログラムが発表されました。「今週の作曲家」というかたちで組まれています。
9/28~10/4 モーツァルトの週
9/28 フィガロの結婚 2014
9/29 コシ・ファン・トゥッテ
9/30 ティトの慈悲
10/1 魔笛
10/2 ドン・ジョヴァンニ
10/3 フィガロの結婚 1998
10/4 イドメネオ
10/5~10/11 ワーグナーの週
10/05 トリスタンとイゾルデ
10/06 タンホイザー
10/07 ラインの黄金
10/08 ヴァルキューレ
10/09 ジークフリート
10/10 神々の黄昏
10/11 パルジファル
10/12~10/18 ドニゼッティの週
10/12 ランメルモアのルチア
10/13 連帯の娘
10/14 愛の妙薬
10/15 アンナ・ボレーナ
10/16 マリア・ストゥアルダ
10/17 ロベルト・デヴェリュー
10/18 ドン・パスクワーレ
モーツァルトのオペラは、登場人物がすべて魅力的で、その人物の性格や感情の動きを見事に表現しているモーツァルトの音楽を聴く楽しみがあります。
今回、「フィガロの結婚」が二つ選ばれていますが、どちらも歌手陣が素晴らしく、特に1998年版に登場のスザンナ役のメゾ・ソプラノ、チェチーリア・バルトリは絶世の美女で、見ているだけでも惚れ惚れしますが、その歌声とテクニックも見事。ただ、その美しい容姿とはミスマッチな太めの声にちょっと驚くかもしれません。
ワーグナーの週では、「ラインの黄金」~「神々の黄昏」の指輪四部作(約15時間)をまとめて見られるチャンスです。この機会に是非!
10/6の「タンホイザー」ではヴォルフラム役のペーター・マッテイが歌う「夕星の歌」が絶品です・
10/11の「パルジファル」には、そのペーター・マッテイとヨナス・カウフマンが出演するので見逃せません。
この週に「さまよえるオランダ人」が選ばれなかったのは残念。合唱がとても素晴らしい作品なんですよ。
ドニゼッティ週の「アンナ・ボレーナ」「マリア・スチュアルダ」「ロベルト・デヴェリュー」は「チューダー朝女王三部作」と呼ばれており、ドニゼッティ特有のメリスマ唱法を駆使しながら悲劇が描かれていきます。演技力、歌唱力ともに優れた歌手たちの歌にグイグイと引き込まれていってしまうこと間違いなしです。
10/12の「ランメルモアのルチア」ではアンナ・ネトレプコが歌う「狂乱の場」が聴きどころです。
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