メトロポリタン・オペラ 1/25~1/31

新規感染者の数がほんの少し減少してわずかながら希望の光も見え始めましたが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか。


今週のテーマは「悪い男たち」と題して、ヒーローとは程遠い嫌われ者たちが主人公の作品が集められました。


1/25 ドン・ジョバンニ

1/26 オリー伯爵

1/27 ファウスト

1/28 ファルスタッフ

1/29 さまよえるオランダ人

1/30 リゴレット

1/31 マクベス


1/27の「ファウスト」はドイツの文豪ゲーテの原作によるオペラで、作曲はフランスのグノー。老科学者のファウストがこの世に絶望して死のうとしているところにメフィストフェレスが現れ、魂と引き換えに欲しいものをあげようとそそのかし、若さと恋を手に入れたいというファウストの望みをかなえてやるのですが....。

ファウスト役が今をときめくヨナス・カウフマン。メフィストフェレス役がルネ・パーペ。とても紳士的で上品なメフィストフェレスです。

広島の原爆の映像が流れて衝撃的です。


1/29のワーグナー作曲「さまよえるオランダ人」はコロナ禍が広まり始めた昨年3月のもので、観客やスタッフを感染から守るためにオペラハウスの閉鎖が決まりましたが、幸いにもその直前にカメラ・リハーサルで収録されていたため、公開できることになりました。

神を呪った罰として永遠に海をさまようことになったオランダ人船長の話ですが、このオペラでは合唱の魅力を堪能できます。また、日本人のメゾ・ソプラノ歌手の藤村実穂子さんが出演することも見どころのひとつです。


Direttrice 


さまよえるオランダ人