メトロポリタン・オペラ 3/8~3/14
今週のテーマはヴェリズモ・オペラ。
それまで神話の世界や貴族の生活などが描かれることが多かったオペラも、19世紀末ごろからは市井の人々の喜びや悲しみ、愛憎などが題材の中心となる傾向が強まり、こうした傾向の作品をヴェリズモ・オペラと呼んでいます。3/9のマスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」はその代表的な作品です。
3/08 マノン・レスコー
3/09 カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師
3/10 アドリアーナ・ルクブルール
3/11 リミニのフランチェスカ
3/12 フェドーラ
3/13 アンドレア・シェニエ
3/14 トスカ
登場人物の強すぎる愛情や、感情のぶつかり合い、嫉妬や憎しみなどを、感情豊かな音楽に乗せて劇的に表現する作品ばかりで思わず引き込まれてしまいます。中でもおすすめは3/10の「アドリアーナ・ルクブルール」。美貌の大女優が嫉妬により恋敵に毒殺されたという実際に起きた事件を題材にしたと言われていますが、この女優と恋敵を演じた歌手どうしは仲が悪くなると言い伝えられているほど、ドロドロの諍いが繰り広げられていきます。その大女優を歌うのが歌姫ネトレプコで、その歌唱はもちろんのこと、堂々たる女優ぶりも見どころのひとつです。
Direttrice
アドリアーナ・ルクブルール
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