メトロポリタン・オペラ 6/21~6/27
今週のテーマは「プライド・ウィーク」。家族の様々な形、広い意味では様々な人間関係を描いた作品群ということでしょうか。
6/21 皆殺しの天使
6/22 ルサルカ
6/23 マリア・スチュアールダ
6/24 トスカ
6/25 トゥーランドット
6/26 ビリー・バッド
6/27 椿姫
6/21の「皆殺しの天使」は、1962年制作のスペイン映画「皆殺しの天使」をもとに1971年生まれのトーマス・アデスが作曲したオペラ。「ランメルモアのルチア」を鑑賞した帰りの紳士、淑女たちがある夫妻の邸宅のディナーに招かれ、楽しく過ごしていたところ、なぜかその部屋から出られなくなり、次第にエゴや怒りといった本性を現し、それどころかだんだんに人間が壊れていくさまを、オンド・マルトノや32分の1サイズの小さなバイオリンといった珍しい楽器、舞台裏での小太鼓の連打などで描いていきます。ソプラノが出す三点Aという超人的な高音も異常感を醸し出しています。「アグリッピーナ」でオットーネを歌ったカウンターテナーの第一人者、イエスティン・デイヴィーズも出演。バックステージのガイドは先日の「ばらの騎士」で凛々しくもゴージャスなオクターヴィアンを好演したスーザン・グラハム。見どころ満載の「皆殺しの天使」、ぜひご覧になって下さい。
Direttrice
皆殺しの天使
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