Casa di Direttrice 3 「シチリアーナ」
今日は、フォーレ作曲の「シチリアーナ」をご紹介します。
「シチリアーナ」は、イタリア語の「シチリア舞曲danza siciliana」に由来する音楽形式で、付点を含むゆったりとした8分の6拍子の曲で多くは短調で作られています。同じ「シチリア舞曲」を意味するイタリア語「ballo siciliano」から「シチリアーノ」と呼ばれることもあります。
さて、作曲者のフォーレは、袖混では「ラシーヌ賛歌」を、コールわかばでは「サンクトゥス」を歌って馴染みがあると思いますが、先日ご紹介した「牧神の午後への前奏曲」の作曲者ドビュッシーと同じフランス生まれで更に同時代の作曲家でもありますが、その作風は驚くほど異なっています。ドビュッシーが時代を切り拓いていく開拓者だとすれば、フォーレは古き良き時代の価値を再確認した人とも言えるかもしれません。それでもフランス風の香りという点では共通している部分があるように思います。
演奏は、フルート界の貴公子で、ベルリン・フィルの首席フルート奏者でもあるエマニュエル•パユさんです。
シチリアの風景と共にお楽しみ下さい。写真はタオルミーナの円形劇場跡から望むエトナ山です。
Direttrice
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