記憶の糸

草刈りをしている時、雑草とは違う高貴な雰囲気が漂う葉があったので、刈らずに残しておいたら、数日後、清楚でありながら華やかな花が開きました。グーグルフォトで名前を調べてみたら「オルラヤ」(オルレアともいう)という名であることがわかりました。植えた覚えもないし、オルラヤという名も初めて聞いたような気がしてしばらく考えていたら、記憶の糸がほぐれてきて、そうだ、Tさんから頂いたんだっけ、その時、オルレアという花だと教わったんだっけと思い出しました。
同じようなことが音楽でもありました。先日の「ららら♪クラシック」では、「音楽でできること」と題して、コロナ禍の現在、世界で活躍する音楽家の皆さんが、聴いている人たちを勇気づけようと演奏をしてくれたのですが、その中でパク•キュヒさんというギタリストが弾いてくれた曲を聴いたとき、あ、この曲、知ってる。でも、なぜだろう?と思い、しばし考えているうちにようやく思い出しました、

若い頃、姉がクラシックギターを習っていて、よくこの曲を弾いていたのです。とても心に残る曲だったので私も弾いてみたくなり、最初の部分だけですが、繰り返し繰り返し何度も弾いたことを思い出しました。

この時まで遠い記憶の底に眠っていたのに、この曲を聴いたことで、その頃の音と光景が鮮やかによみがえってきました。

パクさんの演奏を探したのですが見つからなかったので、ナルシソ•イエペスの演奏でお聴き下さい。曲はタレガ作曲の「ラグリマ」です。

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