メトロポリタン・オペラ 8/3~8/9
先週でおしまいかと思われた配信ですが、まだまだ続くようで次週のプログラムが発表されました。
8/3 魔笛
8/4 ホフマン物語
8/5 シモン・ボッカネグラ
8/6 蝶々夫人
8/7 パルジファル
8/8 アグリッピーナ
8/9 ドン・ジョヴァンニ
ほとんどが良く知られたものですね。
8/3の「魔笛」は、「夜の女王のアリア」とか「パパパの二重唱」などを初めとした有名で魅力的なアリアや重唱が目白押しで、お話自体もメルヘンの世界のようでいて哲学的でもあるなかなか深いオペラです。まじめな優等生のように描かれることの多いタミーノを、ひょうきんな役が多かったマシュー・ポレンザーニが歌うとのことで、どんな味付けをするのか注目です。
8/4のオッフェンバック作曲「ホフマン物語」は人形のオリンピアの超絶技巧のアリアが聴きどころ。ホフマンの舟歌も有名です。
8/5のヴェルディ作曲「シモン・ボッカネグラ」は男声の魅力がたっぷり。ドミンゴが登場。アメリア役ではキリ・テ・カナワが美声を披露してくれます。1995年の公演。
8/6のプッチーニ作曲「蝶々夫人」は誰もが知っている日本の長崎が舞台の話です。ピンカートンをロベルト・アラーニャが歌います。
8/7のワーグナー作曲「パルジファル」は聖杯がテーマの話ですが、ワルトラウト・マイア、ジークフリート・エルサレム、ベルント・ワイケル、クルト・モルといったワーグナー歌いが勢ぞろいです。1992年の公演。
8/8の「アグリッピーナ」はヘンデル作曲のオペラで、ローマ帝国を舞台とした愛と権力争いの人間ドラマを描いたもの。ジョイス・ディドナートの美声とテクニックが聴きどころです。2020年2月の公演とのことなので、新型コロナによる歌劇場閉鎖直前の貴重な公演だったのかもしれません。
8/9の「ドン・ジョヴァンニ」は、女たらしのドン・ジョヴァンニが地獄に落ちるまでを描いたオペラですが、登場人物がみんな魅力的で、憎まれているはずのドン・ジョヴァンニにも美しく、魅力的なアリアを歌わせているところから、作曲者のモーツァルトはドン・ジョヴァンニのようなどうしようもない人間さえもあたたかい気持ちで包んでいたのではないかと思います。
Direttrice
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