夏の夕暮れ

照りつけていた夏の太陽が沈みかけ、カナカナの鳴き声が聞こえてくると、あちこちの茂みからオシロイバナのほのかな香りが漂ってきます。

子供の頃からオシロイバナが好きで、黒いタネをつぶしては白い粉を手の甲や頬に塗りつけて遊んだものです。

黄色の花を増やしたくて、黄色い花のタネを集めては撒きを繰り返していたら、いつの間にか黄色だらけになってしまいました。

写真の後方にうっすら写っているのはサルビアで、黄色と紫のコントラストが気に入っています。
夏の夕暮れにふさわしいのはフィンランド民謡の「夏のゆうべ」でしょうか。

大学の合唱団で活動していた頃、合宿の最終日や何かのイベントが終わる時、また、卒業してからは同窓会の最後などに必ずみんなで歌う愛唱歌で、3番をハミングで歌う間に団長が挨拶の言葉をしんみりとしゃべるならわしになっていました。

あまりサンプルがなくて、極上の演奏とはいかなかったのが残念ですが、ご紹介する演奏は学生さんが歌っているので、私たちが歌っていた頃の雰囲気を味わっていただけるかなと思います。

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