メトロポリタン・オペラ 8/24~8/30

今週はVerdi Weekとしてヴェルディの作品が並びました。


8/24 リゴレット

8/25 トロヴァトーレ

8/26 ルイザ・ミラー

8/27 仮面舞踏会

8/28 椿姫

8/29 ドン・カルロ

8/30 ファルスタッフ


王道を行く堂々たるラインナップで、どの公演も見逃せません。


8/24の「リゴレット」は舞台を1960年代のラス・ヴェガスに移し、「女心の歌」を歌う侯爵はエンターテイナーかつカジノのオーナーという設定で物語は進んでいくそうで、どんな展開になるのか興味がそそられます。


8/25の「トロヴァトーレ」はレオノーラ役がアンナ・ネトレプコ。ルナ伯爵はディミトリ・フヴォロストフスキー。復讐に燃えるジプシー役はこの人をおいて他にいないというほど凄みのあるドローラ・ツァジック。


8/26のルイザ・ミラーは特にいちおしです。テノール界を牽引してきたプラシド・ドミンゴがバリトンに転向して、これまでの配信でもドン・カルロでのロドリーゴ役、シモン・ボッカネグラでのタイトルロールと、バリトンの役を披露してきましたが、先日のルイザ・ミラーで若き恋人役のロドルフォを歌って胸に迫る美しいアリアを届けてくれたその人が、今度は父親のミラー役を歌ってくれるというのですから逃すわけにはいきません。

また、同公演は9/24(木)8:00からWOWOWライブでも放送されます。こちらは日本語字幕付きなのでよりよく理解できるものと思います。


8/27の「仮面舞踏会」は、5月に配信されたものと同じで、シンプルな舞台背景の中で、ドロドロの愛憎劇と華やかな舞踏会のシーンが展開されていきます。キャスリーン・キムの歌うオスカーが澄んだ軽やかな声で魅力的です。ここにも偉大なバリトン、フヴォロストフスキーが登場します。


8/28の「椿姫」には個人的いちおしのテノール、フアン・ディエゴ・フローレスがアルフレード役で登場。


8/29の「ドン・カルロ」にはタイトルロールでロベルト・アラーニャが登場。フィリップ二世がフルラネット。


8/30の「ファルスタッフ」でタイトルロールを歌うアンブロージョ・マエストリはこの後も舞台を重ね、この三年後にファルスタッフを歌うのが250回めになったというプロフェッショナルです。


この週で無料配信も24週になるとのことで、半年続いたところでそろそろ終わりのような気がします。ヴェルディという大御所の作品でまとめたこと、ウィーン国立歌劇場の配信の最後がそうだったように、ヴェルディ最後の作品を締めにもってきたところから残念ながらその気配濃厚です。

Direttrice

袖ケ浦混声合唱団

袖ケ浦混声合唱団のWebサイト established in 2010