メトロポリタン・オペラ 5/17~5/23

今週のテーマは「錯乱の場」。

感情の行き違いや嫉妬、病気、政争などで常軌を逸した行動に出てしまう人物が引き起こす事件や混乱が主題となる作品が集められています。


5/17 清教徒

5/18 イドメネオ

5/19 ボリス・ゴドノフ

5/20 夢遊病の女

5/21 ナブッコ

5/22 ランメルモアのルチア

5/23 スペードの女王


主題が主題だけにどれも手に汗を握るような作品ばかりですが、イチオシは5/23の「スペードの女王」。プーシキン原作、チャイコフスキー作曲のこのオペラは、主人公の兵士ゲルマンが賭けに狂い、周りの人々を次々に不幸に巻き込んで破滅させ、自らも命を絶つというサスペンスドラマさながらのハラハラドキドキの物語。この狂気の主人公を歌うプラシド・ドミンゴが圧倒的です。ホヴォロストフスキー演じるエレツキー侯爵が、恋敵に復讐を成し遂げたとばかりに勝ち誇って舞台の中央に立つ姿を、幕が閉まる最後の瞬間までとらえているのが大変印象的です。


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スペードの女王

袖ケ浦混声合唱団

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