メトロポリタン・オペラ 7/20~7/26

ロベルト・アラーニャのマノン・レスコー、若き日のドミンゴの椿姫、フランコ・ゼフィレッリ演出の豪華絢爛のトゥーランドット、ペーター・マッテイのヴォツェックなど、ため息ものの素晴らしい舞台を届けてくれているメトロポリタン・オペラですが、まだまだ続きます。


7/20 セヴィリアの理髪師

7/21 タンホイザー

7/22 マクベス

7/23 ロミオとジュリエット

7/24 ファルスタッフ

7/25 バラの騎士

7/26 西部の娘


どの演目もはずせないので順番に。


7/20の「セヴィリアの理髪師」はとにかく面白いし、登場人物のその後がモーツァルトの「フィガロの結婚」に描かれているのも興味深いです。ただし、作曲はモーツァルトの方が先。


7/21の「タンホイザー」はワーグナーによる代表作で、第二幕の歌合戦開始の行進曲は誰でもが一度は耳にしたことがあるほど知られています。また、序曲については、ワーグナーが散歩中に曲想を思いついて、急いでコートの袖に書きとめたという逸話があったような。


7/22の「マクベス」はシェークスピア原作のドロドロのドラマで、ヴェルディの音楽がそれをどう描いているのか、その音楽にのってマクベス、マクベス夫人の狂気がどう演じられるのかが見どころです。


7/23の「ロミオとジュリエット」もシェークスピア原作の悲劇ですが、グノーがその世界をとても美しく描いています。アンナ・ネトレプコとロベルト・アラーニャというトップスターが主役を歌うのも見どころ、聴きどころです。指揮がプラシド・ドミンゴであるところにも注目。


7/24の「ファルスタッフ」も原作はシェークスピアで、原題は「ウィンザーの陽気な女房たち」。お金と女性と食べ物にしか興味のないでっぷり太った男の物語ですが、騙された振りをして騙し、それがまた騙されてのように人間関係がグルグル回る大変に面白いお話です。作曲はこれもヴェルディ。フランコ•ゼフィレッリ演出、ミレッラ・フレーニ、バーバラ・ボニー、マリリン・ホーンといった超大物歌手が登場でオペラの醍醐味をたっぷり味わえること請け合いです。1992年の公演。


7/25の「バラの騎士」はリヒャルト・シュトラウスの代表作のひとつで、元帥夫人の悲しみを軸に進んでいきますが、常に美しい音楽が寄り添っています。ルネ・フレミングがタイトル・ロールを歌います。


7/26の「西部の娘」はプッチーニ作曲のオペラで、異国を舞台にした「蝶々夫人」「トゥーランドット」などと並び、この作品はアメリカの西部を舞台としています。今をときめく売れっ子のヨナス・カウフマンの熱唱が聴きどころです。


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