メトロポリタン•オペラ 10/19~11/1
今回は二週間分のプログラムで、テーマは「コメディ」と「政治」です。
アメリカ時間での表示のため、日本では一日プラスして下さい。
コメディ・オペラ
10/19 セビリアの理髪師
10/20 メリー・ウィドウ
10/21 コシ・ファン・トゥッテ
10/22 シンデレラ
10/23 ファルスタッフ
10/24 オリー伯爵
10/25 バラの騎士
政治オペラ
10/26 ドン・カルロ
10/27 アグリッピーナ
10/28 シモン・ボッカネグラ
10/29 中国のニクソン
10/30 ボリス・ゴドノフ
10/31 ヴェルサイユの幽霊
11/01 サティアグラハ
一番のお勧めは、10/22の「シンデレラ」。ロッシーニ作曲の楽しいオペラですが、ヒロインのシンデレラを歌うのが美貌で美声のチェチーリア・バルトリ。先日のスザンナもチャーミングでかわいらしく、理想的なスザンナでしたが、今回のシンデレラはもっとはまり役で、美しい上に、メリスマのテクニックが素晴らしく聴き惚れてしまいます。
10/23の「ファルスタッフ」はフォード夫人役がミレッラ・フレーニで、近所のおばちゃんのような庶民的な雰囲気です。ナンネッタ役がバーバラ・ボニーで、その美しい歌声は天国的。マリリン・ホーンのクイックリー夫人は、誰をも包み込むような温かさがあります。フランコ・ゼフィレリの演出は絵画のような美しさ。舞台には本物の馬、犬、羊が登場します。
10/25の「バラの騎士」がコメディとして扱われていることに驚きますが、年かさの女性の悲哀をルネ・フレミングが情感たっぷりに歌い上げます。オクターヴィアン役が、あの美貌のエリーナ・ガランチャ。メゾ・ソプラノは男性役を歌うことも多く(いわゆるズボン役)、ガランチャはこれまでにも「皇帝ティートの慈悲」のセストやアンニオなどを歌ってきましたが、オクターヴィアンは美青年役として、はまり役ではないかと思います。
10/28の「シモン・ボッカネグラ」では、テノールからバリトンに転向した(もともとはバリトンだったので元に戻ったと言うべきでしょうか)プラシド・ドミンゴが見事なボッカネグラを歌い上げます。アドルノ役のマルチェロ・ジョルダーニもいい味を出しています。
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